【対象】
令和7年度版「新編 新しい科学 3年」
令和3年度版教科書の月、金星のモデル実習については、以下の観点で再度検討しました。
①月の満ち欠けのしくみをふまえて、金星の満ち欠けのしくみを考えるという学習の結びつきがあるか。
②モデルを見る位置や角度によって結果が変わらないか。
③金星が内惑星であることについて、モデル実習を行う前におさえておく必要はないか。
④地平線シートの使い方は、わかりやすいか。
上記の観点をふまえて、令和7年度版教科書では以下のような対応を行いました。
①に対する対応
・節の順番を以下のように変更した。
令和3年度版教科書 ⇒ 令和7年度版教科書
第1節「月の満ち欠け」 ⇒ 第1節「月の満ち欠け」
第2節「日食と月食」 ⇒ 第2節「金星の見え方」
第3節「金星の見え方」 ⇒ 第3節「日食と月食」
・月の満ち欠けのモデル実習で使用した地平線シートを金星の満ち欠けのモデル実習でも使用することで、月のモデルの考え方を金星でも適用して考えられるようにした。
②に対する対応
・観察ミラーを使用することで、視点を一定にできるようにした。
③に対する対応
・金星が内惑星であることを、モデル実習を行う前に扱う展開とした。(令和7年度版教科書p.224の11行め)
・月と金星の満ち欠けの共通点と相違点を、モデル実習を行う前におさえることで(令和7年度版教科書p.224表1)、モデル実習で何を再現できれば金星の満ち欠けを正しくモデルで表現できたといえるのかという観点を明確にした。
④に対する対応
・地平線シートの使い方(令和7年度版教科書p.221)を掲載した。
以上が月、金星のモデル実習の方法を変更した理由になります。