まず「水書用紙」が必要です。水書用紙は、水で濡らした筆などで書くと色が変わる加工がしてあり、乾くと元に戻ります。「新編 新しい書写」では、1・2年の教科書巻末にそれぞれ水書用紙を付けています。点画の始筆から送筆、終筆という一連の動きを練習して運筆能力を向上させることを目的としていますので、児童が書きやすい大きさで自由に何度も練習できるように、水書用紙は無地にしています。1・2年の教師用指導書には、教科書の水書用紙と同じものを予備として付けています。
「水書用筆」には、小筆のように水をつけて使うタイプと本体に水を入れるタイプがあります。どちらも通常の小筆よりも穂先が短く、弾力性に富んでいるので、低学年の児童でも扱いやすくなっています。絵筆などで代用することもできますが、鉛筆と同じ持ち方ができるように、軸の太さや穂先の長さに注意して選びましょう。なお、初めて使用するとき、水書用筆の穂先にのりがついていることがあります。そのまま使用すると、水書用紙にあとが残ることがありますので、のりを水で洗い流してからご使用ください。