【対象】
令和6年度版「新編 新しい社会」
教科書p.73の用語解説にある通り、「百姓」とはもともとは「一般の人々」という意味でした。「百聞は一見に如かず」という表現があるように、「百」は「多くのもの、種々のもの」を意味します。
在地領主として武士が登場すると、「百姓」は年貢などを納める人々を意味するようになり、さらに近世になると、武士身分と百姓身分が明確に区別されるようになりました。百姓身分には漁業や林業に従事する人々も含み、百姓=農民ではありません。
「武士」や「町人」と同じようなレベルで身分を表す用語としては「百姓」が適切であること、また「百姓」という言葉の本来の意味を理解することが大切であることなどをふまえ、中学校の教科書では平成9年度版から身分を表現する呼称として「百姓」の用語を使用しており、の教科書でも平成12年度版から「村人(百姓)」と表記し、さらに平成17年度版から紙面に上記のような用語解説を設けた上で、身分を表現する呼称として「百姓」の用語を使用しています。