教科書における分数の計算の答えの表記で、帯分数(仮分数)の場合と、仮分数(帯分数)の場合とがありますが、使い分けのルールはどのようなものでしょうか。
【対象】
令和6年度版「新編 新しい算数」

 分数の四則計算において、計算結果が1より大きくなり、答えを分数で表現する場合に、帯分数もしくは仮分数を用いることが考えられます。
 数学的には、どちらで表現しても問題ありません。その上で、「新しい算数」では以下のような表記の原則を定めています。
 例えば、
q10-20 250x100px画像

q10-21 250x100px画像
を比較してみます。答えの大きさは同じですが、前者は、問題に帯分数を用いていることから、被加数、加数の大きさを捉えやすく表現した上で計算し、したがって和も大きさを捉えやすく表したいという意図があると想定し、答えは帯分数を優先して
q10-22 250x100px画像
と表記しています。後者については、問題に仮分数を用いていることから、代数的に和が求められれば計算の目的は達成されると想定し、答えは仮分数を優先して
q10-23 250x100px画像
と表記しています。
 繰り返しになりますが、数学的には大きさが等しいため、帯分数、仮分数のどちらで表しても問題はありません。
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