1年の教科書では、算数ブロックが縦並びになっている場合と、横並びになっている場合がありますが、どのような意図があるのですか。
【対象】
令和6年度版「新編 新しい算数」

 1年の教科書では、ブロックの置き方について、「数の構成を学習する場面では縦置き」「計算など操作を中心とした場面では横置き」にしています。その理由としては、前者は位取りの考えにつなげる上で、縦置きで示した方が記数法との関係で対応がとらえやすいことが挙げられます。また、後者は、児童の操作において、身体的な位置の関係から横置きの方が操作しやすいということを考慮しております。
 例えば、1年②38~39ページでは、「10と3で13」というような数の構成を学習しますので、ブロックを縦置きで示しています。また、1年②44~45ページでは、10+5や15-5のような計算を学習しますが、ここでは、「15は10と5」というような数構成をもとに加法や減法の式に表すことで、数構成の理解を深めることをねらいとしておりますので、縦置きのブロックで示しています。一方で、第9単元「3つのかずのけいさん」や第11単元「たしざん」、第13単元「ひきざん」では、ブロック操作をしながら、3つの数の計算や、繰り上がり・繰り下がりのある計算の仕方を考える場面ですので、ブロックを横置きにして、ブロックをたしたり、ひいたりする操作を示しています。
 なお、ブロックの置き方や操作の仕方には、明確な決まりはなく、教科書で示しているものはあくまで例示になります。実際の授業では、学級の実態などによって、各先生のご裁量にて柔軟にご判断いただければと考えます。
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