あまりのあるわり算の答えが「14÷3=4あまり2」と書かれていますが、「14÷3=4・・・2」のように書いてもよいのでしょうか。
【対象】
令和6年度版「新編 新しい算数」

 結論から申し上げますと、学級内などでのルールとしてならば、「あまり」を「・・・」で表記しても差し支えないと考えます。
 教科書で「14÷3=4・・・2」という表記を扱っていないのは、「・・・」は数学記号ではなく、普遍的に認められる表記といえないということが理由です。
 また、「14÷3=4・・・2」のように表記しますと、児童が等号の意味を誤解することにつながりやすいと考えられます。等号は左辺と右辺が等しいときに用いる記号ですが、児童は等号の意味を「答えを出すもの」や「式と式をつなぐもの」程度に認識していることも多いようです。そのような誤った(もしくは不十分な)認識を持ったまま「14÷3=4・・・2」のように表記しますと、「・・・」も等号と同じような記号であるととらえたり、「・・・」を式の一部ととらえたりする誤解が生じやすくなるようです。
 しかしながら、「あまり」を「・・・」と表記することは、児童にとって書きやすく、負担の軽減になります。上記のことをきちんと確認すれば、「あまり」を「・・・」と表記することは学習上大きな問題はないと考えます。
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