4年「水のすがたと温度」で水を沸騰させる際、教科書どおりに実験を行っても水の温度が97℃ぐらいまでしか上がらない(100℃まで上がらない)のですが、なぜですか?
【対象】
令和6年度版「新編 新しい理科」
 
 棒温度計は、ガラス内の赤い液体の熱膨張を利用した温度測定器具ですが、4年p.161の実験1の方法では、棒温度計の先端部(液だめ部分)しかあたためられないため、棒温度計の表示を100℃まで至らせるのは難しいと考えられます。水の沸騰時に温度計がほぼ100℃を示すようにするには、p.161の「または」に取り上げられている丸底フラスコを用いて棒温度計全体があたためられるようにする方法が考えられます。しかしながら、ガラス器具を初めて扱う4年の子どもにとって、スタンドを用いて丸底フラスコを適切な高さ・角度に固定する操作は難しく、丸底フラスコを割ったりスタンドを倒したりするおそれがあることから、教科書では別法としての提示にとどめています。
 また、温度計に関して、学校の実験室にデジタル温度計が常備されている場合には、棒温度計ではなくデジタル温度計を用いることで、より100℃に近い温度を得ることができると考えられます。
 教科書では、子どもの発達段階や器具の準備のしやすさなどを考慮し、p.161の方法を採用しています。学級や子どもの実態に応じて、実験器具を選択していただければと存じます。
FAQID:k-02-00069-0

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