【対象】
令和6年度版「新編 あたらしい せいかつ」
生活科の教科書は、上下巻の2冊を、第1学年と第2学年の2年間を通して使用します。上巻と下巻の教科書を、2年間の中でどのように使い分けるかは、各学校等の裁量に任されています。そのうえで、令和6年度版「新編 あたらしい せいかつ」は、児童の発達と季節の移り変わりを考慮し、上巻を第1学年、下巻を第2学年での使用を前提として編集しています。
そのため、第1学年で使用する上巻では、「ひらがな」と「カタカナ」を用いて表記し(※Q1参照)、第2学年で使用する下巻では、「ひらがな」と「カタカナ」に加え、学習指導要領で定められている学年別漢字配当表の「第1学年と第2学年の配当漢字」を用いて表記しています。
第2学年で使用する下巻で、「第1学年の配当漢字」に加えて「第2学年の配当漢字」を用いて表記しているのには、以下の二つの理由があります。
一つ目の理由は、第2学年の配当漢字に、児童の生活に密着した漢字が多いことです。具体的には、「春夏秋冬」「父母兄弟姉妹」「昼夜」などを例にあげることができます。これらの漢字は、生活科の学習とも密接に関わっており、教科書上で漢字表記をすることに価値があると考えました。
二つ目の理由は、教科書について定めた「検定基準」が改訂されたことです。以前の基準では、固有名詞や専門用語などを除き、当該学年よりも上の学年の漢字を使用することは認められていませんでしたが、平成21年にこの基準が改正され、振り仮名を付ければ、上の学年の漢字を使用してもよいことになりました。この改正を受け、以前は第1学年の配当漢字だけを用いていた下巻でも、第2学年の配当漢字まで用いて表記しています。
とはいえ、下巻を第1学年で使用することも考えられますし、当該漢字が未習のことも考えられますので、下巻で使用するすべての漢字には、「ルビ」(振り仮名)を付けています。