4章1節「説明のしくみ」は、どのような考え方で編集されていますか。
【対象】
令和7年度版「新編 新しい数学 2年」

 2年の図形の証明の指導においては、平行線の同位角から学習に入っても、生徒にとってはすでに知っているあたり前のことを確認しているようにしか思えず、証明の筋道を追っていくという意味は伝わりにくいと思われます。そこで教科書では、「三角形の内角の和が180゜」であることを既知の性質として認めて出発し、「多角形の内角の和」の性質が、「三角形の内角の和が180゜」であることを根拠にして導かれることに気づかせ、根拠をさぐり、単純な性質をもとにしてより複雑な性質を導いていくという証明の意味や必要感を理解できるようにしています。そして、根拠にした三角形の内角の和の性質を論理的な考え方で確認するために必要な同位角や錯角などの内容を学習する、という構成になっています。
FAQID:k-04-00052-0

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