モノグリセリドとは何ですか。
【対象】
令和7年度版「新編 新しい科学 2年」

 平成18年度版教科書までは、「脂肪はリパーゼによって、グリセリンと脂肪酸(3つ)に分解される。」としてきましたが、詳しくは以下のようになります。
 脂肪は、グリセリンに3つの脂肪酸が結合しており、脂肪酸の長さによって、体内での消化・吸収の過程が異なります。
 一般的な油の構成脂肪酸は長鎖脂肪酸で、これは、リパーゼで分解すると両端の脂肪酸が取れ、モノグリセリドと脂肪酸(2つ)になります。そして、柔毛で吸収されたあと再び脂肪の集合体となってリンパ管に入ります。
 一方、体内で脂肪が付きにくいとされている油の構成脂肪酸は中鎖脂肪酸で、これは、リパーゼで分解すると脂肪酸が3つとも取れ、グリセリンと脂肪酸(3つ)になります。そして、柔毛の血管に吸収され、肝臓へと運ばれます。
 脂肪の消化・吸収は、脂肪の種類によって異なりますが、教科書では一般的な油の消化・吸収をとり上げるため、平成24年度版教科書からは、「脂肪はリパーゼによって、モノグリセリドと脂肪酸に分解される。」としています。
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